9月1日

9月1日というのは、児童・生徒らの自殺が飛びぬけて多い日らしい。

 

言うまでもなく、大半の場合、休みが終わって学校が始まる日であるのが理由なのでしょう。学校に行きたくない、学校に行くくらいなら…。

新たに学校が始まる4月ではなく、二学期が始まる9月。

つまり、初めから嫌だったのではなく、‘嫌になってしまった’ということなのでしょう。

 

私は基本的に学校が大好き。

それでなきゃ教師は務まらないし、学校嫌いの教師がいたら、生徒が一番かわいそう。

 

けれど、私は今、アス高にいて、ここでの仕事が楽しい(忙しくて大変ではあるものの)のですけれど、かつて、他の学校に勤めていて、行きたくなくなったことがありました。

イジメ?受けたことありますよ。・・・イジメというか、嫌がらせですけどね。

確かに私は、自分が生徒だった時は殆ど皆勤でしたから、ある意味で、不登校の生徒の気持ちが分かってやれない部分があります。

しかし、学校に行きたくなくなる。職場に行きたくない。それは勿論ですが、子供でも大人でも同じこと。

 

嫌なものです。

朝起きて、‘あそこ’に行かなければならないと思う気持ち…。

 

よく、苛められているいる生徒へのメッセージとして、無理に行かなくてもいい、その場所から逃げてもいいんだよ、とかありますが、正直おかしいと思うこともあります。

何で被害者が去らなければならないの?

加害者は、そこでのうのうとやっていくっての?

 

「逃げてもいい」ってのはおかしいと思う。

それじゃまるで、正しい者が弱いみたいじゃない。

 

アス高に来てくれてる生徒って、決して逃げてきたんじゃないと思う。

ここに来たいと思って来てくれたんだよね。

 

本来、学校ってとても楽しいところ。・・・少なくとも4月の初め、そういう期待があったはず。

 

アス高が落ち着いたら、また他の国を渡り歩いてみたい。

自分が外国に行く、大きな目的の一つは、そこの子どもたちに会うため。

学校に行きたくても行けない子供たち。学校に行けるのが嬉しくて仕方のない子供ら。

 

夏休みは終わりましたけど、始まるのが待ちきれない、そういう学校でありたいですね。

因みに、秋のアス高も色々ありそう?(まぁ、試験もありますけどね。^^;)

 

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コメント: 2
  • #1

    Sara (金曜日, 09 9月 2016 13:56)

    山本先生の言葉に感動し、共感しました。
    前から熱い方(熱心)とは思っていたのですが、こうして文字や言葉にその思いを伝えられると心にジンとくるものがあります。
    私も学生の頃は嫌がらせやイジメを経験してきましたが、そのことを人に話せず自分の殻にとじ込もっているばかりで...
    一般的にみても、まあみなくてもそうですが苛めから逃げていました。今でも色々とトラウマがあり、よく夢にみるくらいです( ;´・ω・`)
    私の話は置いといて、アス高の方そして生徒さんは自分の考えに自信を持って、辛いことも沢山あるけど、立場(生徒も先生も)関係なくのびのびと過ごしてしてほしいと思います!

  • #2

    学院長(山本) (金曜日, 09 9月 2016 16:08)

    コメント、感謝感謝です。

    イジメる人間、イジメられる人間…。
    記事に触れた通り、私は後者が弱者とは思いません。
    むしろ、人としては逆なんでしょうね。
    弱い人間だから、それを隠したり嫉妬して他者を攻撃したり嫌がらせしたりする…。貧しい心…。

    傷つくことの出来る人が好きです。
    それは優しさになるから。

    私に、偉そうに言えるほどの力はないけれど、そういう心を守ってあげられるアス高にしたいと思います。

    いつでも遊びに来てくださいな!